2008-01-01から1年間の記事一覧

 ボート

さよならをいうの? ひげをそって じぶんの からだのにおいのことは わからないから さきにあやまっておくの? さよならをいうの? たぶん スタッズを なめて べたべたにしたときの においだよ そうして 汗は ねこの おしっこの においと おなじ それでも さ…

イムリ 5 (BEAM COMIX)作者: 三宅乱丈出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/12/25メディア: コミック購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (32件) を見るおもしろくなってきた!感覚の部分が強く出てくるときが好きだ。大奥 第4巻 (ジェ…

 アイアイ部

AVビデオを見るのが好きな女の子 というキャラクターを ヌンチャクのように まわしつづけて 誰も死なない ブルース・リーが パチンコ台のなかで 何度も死ぬ 2008年 財布の中はからっぽ あたしたちは みんな 低温やけど 消費できる出来事を なにひとつもって…

 サツバツにて

ゴーストタウンの入口に もや が 立っている シロ と クロの もや が 子どもを 連れて 立っている もや が 緑色の 子どもを もふもふ と やる この世には 錆びついた ナイフ しか ないので 腫れる 病気にかかった 葉っぱが いつまでも 悪態を つく 許してね…

 ヴィシャス

わたしはおまえの血を入れかえることはできない ロックにはない悲鳴が駅に吹きだまっている ロックにはない ロックにはないんだ この 意図された 傷を 舐めておくれと 言う 友達のことを 本当は 汚らしく 真ん中あたりから 食べてしまいたい そうしたら 死ぬ…

イベントのおしらせ

第6回 裏庭朗読会11月22日(土)14:00オープン14:30スタート都営地下鉄三田線 白山駅 JAZZ喫茶映画館にて http://www6.ocn.ne.jp/~eigakan/入場料300円+1ドリンク 裏庭朗読会は、参加自由の詩の朗読会です。お持ちになった文章を、1人5分の範囲で、朗読して…

 おちんちん

ケロイド ということばが すきだ 谷川俊太郎 みたいに つるつるしている から にくしみを もってして 口づけ したくなる 笑いながら 道を歩いていく ことだって 悪くはない 落葉に 足を滑らせて 転んでも まぶたの上の 蜘蛛が バレリーナに なりたいのと さ…

 ノーダイレクション

食べかけの食べものを テーブルのうえに 置きはなして 床に耳をつける それが 君を待つということ 歌っているのは 肉の匂いをさせた 普遍性で かたちは失っているの だけれど 匂いはずっと のこる あたしはトマトを 手の中で 潰す 君を待つということ じっと…

サウンドトラック 下 (集英社文庫)作者: 古川日出男出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/09/20メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (100件) を見るやっと、読み終わった。。 正直、クドいなあーーって思うところもあるんだけど、一度、彼の朗…

Moon 2―昴〈スバル〉ソリチュードスタンディング (ビッグコミックス)作者: 曽田正人出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/08/29メディア: コミック購入: 4人 クリック: 13回この商品を含むブログ (64件) を見るうーん、めちゃくちゃな感じになってきた。。ヴ…

 ベランダ/砂

そとの スプラッタを きれいに かたづけてくれて ありがとう きみも 放っておいたら きいろく はりつくの? ずりおちた パンツをなおさないで 散弾銃で振動を つたえているのです 冬に はいいろっぽい 寒さに おしりの われめを すこしだけ 晒して つたえて…

 LUST

夜の街灯を 叩き割りながら 踊り方を 見つけよう 裸に レインコート着て 透明を濁そう 嫉妬が ソウルを ラバーにする ゴムで 口をいっぱいにして もぐもぐやるんだ よだれが アスファルトに 信号を描く 電信柱は みんなむかし 兵隊だった まっくら闇に うご…

坂道のアポロン (2) (フラワーコミックス)作者: 小玉ユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/10/10メディア: コミック購入: 8人 クリック: 26回この商品を含むブログ (84件) を見るいやー、ほんと、これはすてきな少女漫画です。海街diary(うみまちダイア…

 WORLD

階段一段あがって 手をさしのべないで 風を口笛で刺さないで 始末におえない 胸にひろがる じんましん 痒くて 毛布はきみの一部ではないから 服を着てドアから出て行かなけりゃ 床をひっぺがして消毒しなけりゃ 生きていけない 性欲に首ねっこをつかまれて …

 波動砲

皮膚が泡立っている 暑さに 寒さに 毛が逆立っている ああ これらが 表現していることは 生きることはつらいです 環境が破壊されています なぜ泣いているのですか 現代社会は瀕死の虫です 回送電車が脱線しています 生きているだけで死にたくなります 死ぬこ…

 アレイ

牛丼屋のカウンターが 海まで連れて行ってくれる 一直線にきみを 連れて行く わたしたち みなを 紙人形に して 水滴が 世界 と 言う 牛丼屋の カウンター で 加速する 発声 発生する 残飯 世界 と いう のは さしずめ 牛丼が 冷えて 固まっていく と 言う カ…

東京湾岸バレエ団☆(2) (KC KISS)作者: 朔田浩美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/12メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る1巻を読み返してみたら、1巻の方がおもしろい。。やっぱり、いままでのバレエ漫画と比べるとかなり異質、線…

機動旅団八福神 8巻 (BEAM COMIX)作者: 福島聡出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/08/25メディア: コミック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (27件) を見る新展開。。最初から読み直さないと、話わかんなくなってきた。海獣の子供 …

 ヘル

暗闇が膝をかかえて おまけに指をしゃぶっている ぺちゃぺちゃと とてもうるさい だあれも 孤独になんてなれないんだからっ 暗闇は ゲイバーのママみたいな口調で がなりたてる だれもっ ひとりになんてなれないのよっ わたしたちの襞に つまっているのは ケ…

 パントリー(ポエム)

daradaraするのは今日でおしまい ともだちがほしいからでかけよう かわいた目ん玉に目薬をさして ぬるぬるした爪にやすりをかけて 夜じゅう準備に追われるんだ もちろん眠るのも忘れない 眠ることを忘れると 明日がまた今日になって daradara してしまうから…

 バラッド

からだの 管という管に ぎっちりと つまっている 混ざりもの 口がずっと閉じない けれどまだ足りない フォントのさきっぽがちくちくするよ 散文が肩と肩をぶつけ合って メンチをきっている 目隠しをされたリズムが眩しくって しかたない 双子だなんて可愛い…

 SweetS

低い声で 自分の腹に手をさしこむ どうせ マヨネーズみたいな 脳髄だろう いいや あたしが全部のこと言うの ぜんぶのこといえるの 全人類によって振り回される世界のしっぽに 歯をたてて唾をふりまくことだって 言うの いえるの どうせ ケチャップみたいな …

イルミナシオン (mellow mellow COMICS)作者: ヤマシタトモコ出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2008/08/27メディア: コミック購入: 11人 クリック: 40回この商品を含むブログ (51件) を見るほとんど既に読んだことあるやつなんだけど、初期の作品がひとつだけ…

 ENDS

きみのことをおもうと 内臓が腐っていくようなきもちがして ぐずぐずになる スポンジの石を海にうかべて そのうえに乗ってしまうきみ どうしよう どうしようと わたしの口の中は乾き いやなにおい たててしまっている だから きみが ぶくぶくと 裸のままニー…

イベントのおしらせ

Double Takeshi Production Presents Poetry Reading Series TAMBOURINE KANGAROO REVIEW2008年8月31日(日)18:30開場、19:00開演 出演:さいとういんこ、イシダユーリ、小森岳史、カワグチタケシ 料金:1500円(1ドリンク付) 会…

 バウト

さあ 構えて そこから 跳ぶのに 必要なのは 煩悶じゃない からだの先端に 球をおく そして ゆっくりと つないでいく 呼吸で わたしは てのひらに 爪を くいこませて 跳びおりる 線の上に きみの手を ひっつかんで 走る 線の上を 走るうちに 球がずれていき …

 XXX峠

とてもねむたいなあ 孤島のような 山にかこまれた それとも あの山が 孤島なのかなあ ボールが 山に何個すいこまれて いったのかしら ゴムは ゴミに なったの ロックした状態の 自転車を こぎつづける 人間と 人間がつくった 機械と みんなで 山と山の 間に …

帰りのバスのなかで、元ちとせのカッシーニ(上田現の曲)を聞いていたら、泣けてきてしまって、本当に泣いてしまって、困ってしまった。なんなんだろうなあ。ことばにならないことばっかりだなあ。オリンピックは続いているし、でももうすこししたら終わる…

 鳩ハート

あたしは決してロックじゃない あたしが吐き出すガムや痰もロックじゃない 先のとがった靴をはいていても階段が鳴らない ロックじゃない けど あたしは履歴書の性別んとこを 真っ黒にぬりつぶしてから 修正液でロックと書く 準備はできてる ナンセンスなこだ…

 陽/円環

本能が 理性によって ひきつれて いるから とても ひとりで いられない と ひきつれて いるのだけれど いつでも わたしが わたしに 冷や水を ぶっかける 着替え や 子ども バスタブ や 靴 がちがちと 歯が 鳴る きみが どうやったら わらうのか きみが どう…