2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 半分の

その鳥 目は半分だけ開いて 膜を かたまったミルクみたいな つぶつぶが ふちどっていた 野蛮だな、手 風に吹かれて 荒れないなんて、嘘だ と思う、 風が強くて 雨が強くて そういうことに ちじこまらないなんて、嘘だ と思う、 けれど どこへ行きたいの? 背…

 あかるい夜

あかるい夜にしゃがみこんで いたむお腹をさするとき ちかちかしたクラゲが あたまのなかに広がって 毒を飲み込んだ 手や足が すこしずつぶくぶくと 膨れ上がって 足を曲げることもできなくなって あかるい夜 あかるい夜 影をつくる からだを下がっていく い…

どこかで マラカスを くるったように ふりつづける 睫毛のながい パスタがすきな つるつるの 弾をもつ シャツのボタン 上から3つ目まで 開けて がきがきとした 腰使い 朝もやがやってくる どこかで マラカスを くるったように ふりつづける ママン ここはフ…

へたくそな口ぶえで、引きちぎっていく、 じゃぶじゃぶと、足を洗って、いなくなった、 公園に飽きて、踊りに飽きて、 足のしたの靴のしたで、びくびくとする、 足のないからだ、線が入ったからだ、 びくびくと、雨に打たれて、いなくなった、 引きちぎって…

 ドラゴンマンション

高田馬場の駅のホームで 女の子が遭難しそうと言っていた 雪山に登る危険性について考える 雪崩や凍傷や盲目について そのときにしか見えない生き物について それが生き物ではないかもしれないことについて 女の子って言葉は好きな方だ 気持ち悪くなることも…

埃っぽいソーダ水の中でいきをとめる という違う国での妄想について話そう なんかの植物の皮に刺されて きみのおしりには赤いぶつぶつができてる きみは汚れた爪でそれを掻く 月がきれいだって 月はこわいだけだよ 星に侵食されるから手を握ってて タンバリ…

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))作者: 若杉公徳出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2006/05/29メディア: コミック購入: 6人 クリック: 312回この商品を含むブログ (1094件) を見る ひさびさのヒット。