2005-01-01から1年間の記事一覧

 おど れら

まどがらすをゆびがかんつう よびのにんぎょうのりょううでを あげて こうさん ! くびを きって ざんげ ! たいようがもえてる ちかてつのくだそれぞれに たいようがもえている のうみそをおしつぶす たいようがもえてる てをできるだけぶらぶらさせろ てを…

 ミギミミ

数千の たまごをこわす むねのあたりが まがっている あたしのすきなひと 皮膚のフレアを ひっぱって 泣かせた あたしのすきなひとが あたしのやったことで 泣いたの 数千の たまごをこわす みんなからっぽで いつのまに 逃げたの ビスケットみたいな 声のか…

近くにいる人を大事にすることがどうしてもできない そのひとがいないと生活することすらできなくなるかもしれないのに はやくどこかへいってしまえばいいのにとすぐおもってしまう 自分がどうしたいのかよくわからない ただ自然にすきなひとのことを大事に…

ワニラでやっているオープンマイク裏庭朗読会の第2回目が明日です! 阿佐ヶ谷のよるのひるねで、14:00から。 朗読するもしないも、朗読するものも自由です。 ただ、あくまで詩の「朗読会」です。 もしよろしかったら、いらしてください。 サイトの方に詳細…

 偽バール

おしっこをがまんしながら 洗ってたフォークがてのひらを突いた よくかんがえれば おまえはもうしんでいる・・・ という台詞はなんかおかしい 鎧はからだのいちぶ あるべききんにくのかたち 義眼 パイ ドロシーちゃん 検体 シム いきているものはみんな 影に…

 七剣

ツイ・ハーク、やっちまったな。。 映画としての出来、超微妙。ここまで微妙だとは、、。 基本的にオススメできん映画だ。。 これで、ツイ・ハークの映画、一切日本で公開されなくなったら、どうしようとかマジで心配しちまいました。 個人的には、ツボがい…

 ノー・ヒル

きみが なにをしゃべっているかはかんけいなかった きみの ことばはわたしがしらないことばだったし きみの ぶんぽうやはつおんなんかはサーカスのようで からだ ぜんぶがかたいわたしにはわかるはずなかった きみが なにをしゃべっているかはどうでもよかっ…

いしいしんじ「ぶらんこ乗り」

ポーの話、にくらべてずいぶんすんなりと読めた。 けれど、密度の濃さは一緒だな、質感がすこし違うけれど。 語られる部分と語られない部分のバランスがとてもいいと思った。 隙間があるからいいし、それが寂しいことでもあるし。 けれど、寂しいということ…

 シンバル

あさおきたらよるだった トイレに行きたかった よるだったからくらかった いつもつけているちっこい電球は消していた ベッドのうえから手をのばして電気をつけた よるだったからあかるくなったトイレに行きたかった フローリングいちめんカステラだった カス…

財布をなくしんたんだよーん。

テレビに のこる静電気 きみと 一緒には 行かない 前髪 スカート ドロップス 錆びた きみの手が 崩れるまで ずっと みていた くもがながれる ピン クレヨン 種 燃える フィルムに は家が きみは どこにも 行けない あめがふる 坂 階段 灰色 植物を ふみつけ…

 チャーリーとチョコレート工場

久しぶりに見る、ジョニー・デップ。。 スリーピー・ホロウ以来だから相当ですね。 ビッグ・フィッシュもまだ見てないので、ティム・バートンも久しぶり。 ビッグ・フィッシュは、みんなが、よいよいというので見なくちゃなと思います。 ジョニー・デップっ…

サバラ こまった ほんとうにこまった けど いっしゅうかん たったらわすれて しまうからって じぶんに いう こまった だだをこねたい おんなのこにも おんなにも なりたくないない ない セックスとか したくないない ない てとあしだけ てと あしだけに なり…

 ぐんじょう式

明け方の 石膏像みたいな景色 絵の具をはじきかえしたあとの ビル 空のハーモニカが 原子記号を うたうとたとたとたたながれて つまずいて くりかえして 電車はすすむ 誰もが 首をかしげてだまる 時計の角度で 三角定規で書きました たかいビル ひくいビル …

 トンネル

よわいめでみるせかいはひかりをそこいらじゅうにたれなが してみにくいきれいぼうりょくいろいろなえきたいのにおい がくちびるをかわかすチョコレートいろのながいみじかいか いりでみずをよごるちまざるのそれともはなれたままおなじ になるのただつばを…

 読んだ

阿修羅ガール (新潮文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/24メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 100回この商品を含むブログ (414件) を見るみんな、おもしろい、と言ってたので、やっと読んだ。 たしかに、おもしろい。ヘビーでライ…

 OOOO

覚悟を ひとに見せつけようと ポエトリー ポエトリー 吠える 覚悟は ぜんぶ お前の中に しまっとけよ ポエトリー ポエトリー 殴る 整ったかたちのものは お前を殺すよ 殺す 破裂音のする 薬 ポエトリー ポエトリー 殺す カーブを つくりだす 圧倒的な力で お…

朝、 女の人が、二人組で、 日傘をさして、うちにきた。 たぶん、あれは宗教の勧誘だな。 うちの玄関には、 うちのねこが、捕ってきて、 片付けるのを忘れていた、とかげが、 すこし、ひからびていた、 女の人は、うちの呼び鈴を ポン、と鳴らして、 (うち…

 らる

しってるよ と しらないよ で けんかする せかい にゃあにゃあ て なくとりがいて にゃあにゃあ て なくとりがいる せかい こいびとの ては ひとをなぐる ことできる あかい て で わたしはことば でことばで ひとを泣かせる れんしゅうを していた こいびと…

 うそなつ

うえをむいた 蛇口にくちをつけて 水をのむ がっこうの水のみ場は 小さい石を かためた全体的にみれば 黄土色っぽい 素材でできている 泣きたかったけど 泣けなかった ってこずえちゃんは 言った泣きたくなかったけど 泣いちゃった けんたくんと どっちが恥…

 いしいしんじ 「ポーの話」

読了。 途中まで読んで、 これは違う世界の物語だけど、 ファンタジーじゃないなって思った、 わたしにとってのファンタジーってのは、 わくわくして先に行きたい気持ちをくれるものだから。 ちょうど中盤くらいが読めば読むほど、 一行一行が喉につっかかっ…

 ジャム

ここは真空で だからここでは 息をしなくても だいじょうぶ ぜんぶのものの 角にひっかかって たとえばガラス ガラスのはまったビル ビルのなかにある はいいろの机 ゆびとゆびのあいだに フックを埋め込んで ぜんぶのものの 角にひっかかって 舌を口からだ…

きのうの空は欝血したくるぶしみたいだった ねこのはらをてのひらでなでて 地球はほんとうは崖をめざして転がっていきたがって いるのに宇宙はミッドナイト 点点をつけて シャツの色のなまえになってしまう 記憶を土にうめていく ハロー ハロー ハロー ハロ…

もう、なんか、秋。 焦る。 自分の研究の方向性が、全然見えん。 荒地だな。 廃墟のうえに、たくさんの人が落ちそうになりながら、立ってる、 のを見てるだけ、ぼーっとしてしまうわ。ネイチャーとかサイエンスとか ああいう雑誌の常連で、 すごいあたまのい…

 ステム

たしかに、 相手を納得させたり、 論理的に説明したりするのは、 とても苦手で、 よく、研究なんかやってるなという感じ。 もう、論文書きなんて、儀式みたいなもんだもん。 きめられたコード進行に、 どれだけうまくノレるかって。 ほんとはそんなんじゃい…

 皇帝ペンギン

まず、よく撮ったな、と思う。 赤ちゃんがうまれる過程を絞って展開していくのが、個人的にはすき。 「群れ」というのをみるのがとても好きだし、 「群れ」として生活していくというのが、 とても際だつときだと思うからね。 途中で、凍死したり、餓死したり…

まるい植木のうえに干された ホームレスのラガーシャツ しろ むらさき しろ むらさき しろ えんじ しろ えんじ ゆっくりとコーナーを曲がっていく ナチュラルボーンなんとか 溶けかけのアイスクリーム3段重ねみたいな 雲と森 しろ あお しろ あお かたくつく…

帰省してます。 あつい。

 ソロー

あたしたちは いつも 目に見えないものを しんじてた 夜に 旋回する オートバイ まばたきを する ギター どこかで だれかのからだから 血がながれ 世界にとどまろうとする 声が 矢印になって 道路を すべっていく 目に見えないものを しんじてた いつも 空に…

 やねうら

よるに花がじめんにおちる 鏡がかすかな光をかえす アルベールという名前で自分を声に出さないで呼んだ 涙化粧のおとこの となりで口紅をたべるこども きみのかく絵をきれいになめとって ひかるのは灯りだけではなくて 剥げかかったマニキュアの 指でざらざ…