皇帝ペンギン

まず、よく撮ったな、と思う。
赤ちゃんがうまれる過程を絞って展開していくのが、個人的にはすき。
「群れ」というのをみるのがとても好きだし、
「群れ」として生活していくというのが、
とても際だつときだと思うからね。
途中で、凍死したり、餓死したりしていくものもいるけれど、
「群れ」としては生活していく。

ただ、もっとドキュメンタリー的でよかったと思う。
ダンスという言葉を多用するのは、ちょっと違うと思うし、
ペンギン主格の台詞を聞くと、興ざめしてしまう。
特に、雛がかえってからの、子どもの声は必要ないと思う。
まあ、そこらへんは、そこまで映像の足を引っ張るものではないけれど、
それよりもまずいのは、音楽。
何故、そうも、歌をつかう。。。
最初と最後は、歌があってもいいけれど。
寒さに耐えてるときとかに、その甘ったるいウイスパーヴォイスを流すなよ!

けれど、とにかく、ひろいひろい道をつらなって歩いていくペンギンは、
そこにいるべくしているものなんだなと思って、そういう意味でも、
美しいなと思った。