読んだ
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/04/24
- メディア: 文庫
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みんな、おもしろい、と言ってたので、やっと読んだ。
たしかに、おもしろい。ヘビーでライト。
ここにいたり、生きたりすることってヘビーで、
でもなんでヘビーなんだかわかんないってことも多いんだけど、
阿修羅ガールの中では、そのヘビーさが、実際のヘビーさからは、
すこしずらされてかかれていて、ずらされているところは、皮膚感覚だ。
皮膚感覚のヘビーさが、自分にはなんか身近で、があっと一気に読めてしまった。
途中の、外国の女の子の挿話とかも、グロいんだけど、あれって、そこまで、
うええ、マジ?ってもんでもない。当然の帰結みたいな感じで。
おもちゃ的妄想。そういう意図じゃないかもしれんけど。
おもちゃっぽい。筋肉マンケシゴムみたいな。
それよりも、びっくりしたのは、最初にアイコがトイレに呼び出されるところで、
手に穴を開けられるってのがよくある、リンチの仕方で、磔はいやだ、みたいな、
ことを思うシーン。磔?マジ?ありえねー。て思った。
しかも、すげえきれいなマキちゃんに金槌で殴られてるし。
ずらされた、ヘビーな世界が、鳥肌とかコンクリートの蕩けだとか、
そういうもので、すげえと思った。
だから、冒頭の部分が、一番おもしろくって、で、最後に、陽治が、
吉羽さんの奥さんと、デキちゃうのも、おもしろかった。
情けねえ。
うわはうわはうわはうわは、どすどすどす。
文庫の表紙の方が、正解と思う。