七剣


ツイ・ハーク、やっちまったな。。
映画としての出来、超微妙。ここまで微妙だとは、、。
基本的にオススメできん映画だ。。
これで、ツイ・ハークの映画、一切日本で公開されなくなったら、どうしようとかマジで心配しちまいました。
個人的には、ツボがいたるところにあったんだけど、
それをしても、映画としてはかなりマズイ。
客席はガラガラ。
一緒に行った彼氏は、何度となく眠りに落ち(本人は眠ってないと言い張るが)。。
むう。
でも、もう一回見に行きたい。。
この衝動たるや。
ツイ・ハークめ。。

いろいろと、
万人受けするつくりもしているような気もするのだが、、
ラブ・シーンあり、友情ありで、
でも、逆にいろいろ詰め込みすぎて、中途半端になり、
結局、ラブ・シーンも演技も(あんまり)できないジェット・リーのワンチャイの方が、ずっとみんなが楽しめる映画になっているという。。
しかも、アクションがワンチャイに比べると、明快じゃない。
まあ、いつまでも明快にやってられんのじゃ、というのもわかるけど。。
わかるけどね。
わたしもぐちゃぐちゃなんやようわからんみたいなのもすきだし。

とにかく、もともとは4時間あったのを、
2時間半に縮めてるその所業がムリありすぎ。
その縮めてる編集作業が下手すぎ。
ダイジェストにもなっておらず、話の流れをぶちぶち断ち切っておきながら、
重要なところでカットインいれてダイジェスト風演出しやがって。。
話のしぼり方が曖昧なんだよなあ。

はやく、4時間版がみたい。
そうでないと、このイライラ感がおさまらん。。
原作読んでから、見ればよかった。

役者では、
とにかく、自分的には、タイ・リーウーが最高。
さすが京劇役者。殺陣のあとの顔に相当カタルシスがある。
しかも、タイ・リーウーとダンカン・チョウの絡みがツボすぎる。。。
つっても、映画の中ではほとんど出番なしだけどな!
ダンカンの出番のなさ加減にすげえ驚いた。
タイ・リーウー、もう映画にはでないのかな。。
どんなちょい役でもいいから、映画に出続けてくれないものか。。
あとは、ブレードのときみたいな敵のキャラ付けや衣装もツボ。
女の人(チェン・ジァジァ)の髪型とか、刺青の入れ方とか、みんな基本的には白塗りなんだけど、ひとりだけ化粧していない人がいて、その配置具合といい。マンガ的でたまらん。
チェン・ジァジァは北京体育大学の生徒で、チャーリー・ヤンのダブルもやっているそう。
これからが楽しみです。

アクションもよかったです。
ただ、それぞれの見せ場が分散しすぎているので、そういう面ではカタルシスに欠けた(というか話が全然終着した感じがしないの・・・)。
最初からそれわかってたら、もっとそれぞれのアクションを気合入れてみたのに。。いや、気合を入れてみてはいたんだけど、、やっぱり。。
レオン・ライが結構がんばっていて、レオン・ライのアクションのところだけ、引きで撮っていることが多くて(ダブルを使うからかな?わかんないけど)、それがすっきりしていて、よかったな。撮り方を心得ているというか。対照的に、ドニー・イェンのアクションは狭いところで(狭いところでやるのが流行なのか?)複雑なものになっていて、飽きさせない感じ。
なによりも、武器にキャラ付けがしっかりあるし、それだけで満足。ミニチュアフィギュアとか出してください。武器オンリーで。
話の流れとか中途半端な編集とかそれ以外は、大満足なのですよ、自分的には。
まあ、結局、わたしはツイ・ハークの趣味的な部分がすきなのだな。
それが、何かのパクリだとしても、そして軽薄なものだとしても、
趣味的な部分にこれだけ金かけてくれて、ありがとう!ってわたしなんかは思ってしまうわけです。
確かに自己満足的なものはあるかもしれないけど。
いいじゃーん、夢があればー。。。


にしても、威冠軍は、かっこいいな。。