さは



果て
木の根
そのたまごから
うまれるものをしらないまま
土くれた分岐で
息をつめて

布が
かぜに
連れていかれ
果て
歩いて届く距離で
それは


川に
ひかれる線
ふたつ
より多い

なみがたになる
さかなたち



葉の
真中に
あつまる影
きっさき
みずの
上昇
とりのむねの
かたちの


果て
きのう
きりそろえた
つめの


坂を
のぼっていく
あし
ぬけていく
ばかりの
おと


みぎかたをすこしおとしたままで