はじめから
まちがっているので
あたま
れきし
しごと
かがく
あたま
あたま
かそう
くうかん

みなで
いまいましい

ぼろぼろに
して
のぼ
   る ?
はじめから
まちがっている
ので
どうにかして
ただすために
いきていかねばなりませんよ
そうだろ?
そうだって
いえよ
かみなりにうたれる
あめにながされる
うみにのみこまれる
つちにうめられる
きばにひきさかれる
ひとにおしつぶされる
そのどれかを
夢に見るほど
ゆめ に み
みなでお葬式をまわす
どうにかして
ただす
うわっぱりを
ひっかけて

だと言う
靴をぬいで
家にあがり

だと言う
家具のかどを
撫でて
おかえり

だれも
わたしからは
産まれていないので
いまのところは
ですが
だれも
わたしからは
死んでいきません
から
音楽を聞こう
花火を見に行こう
水際をひやかそう
洞をてらそう
それでも
つらなったということを
骨と
身に
うけて
行こう


ただいま
おかえり

ばいばい
またね

同期して
その
どちらでも
明滅する
間違い

みなでまわす
みななでまわす
みないやらしいいいかたをする
わたしから
だれも死んでいかないので
拳や膝が
わたしの腹に
何度も
めりこみ
顎を とらえ
るのに
なににも至らないのを
ずっと
見ていたい
筋を
ひきのばされて
上下する
胸が
あつめる光を
だれかが
まちがいで
産まれました また
それを
死に物狂いで
よろこぶ
震える つま先
夢に見るほど
ゆめ に みた
かみなり
あめ うみ
そして
けもの つめ
きば ひと
ひと ひと
  ひと


まちがいを
やりつづけるために
いきていくべきです
そうだろ?
そうだって
いわなくてもいいよ