Drom

ぼつ
　ぼつ
と　
　した
雨　が
　ふ
り
葉っぱをくっつけた
まま
地平線　から　した
いつも　はみだしている
ざんこくだ　うみ　あふ
れ　　　　うそ
きもちいい　ばっかりだよ
かきまぜられた
塵　が　
オンナノコ　ノ　ブキ　ハ
イツダッテ　ペンチ
アナ　ヲ　ヒロゲル　ルルル
目の前　
ただよっていく

インターハイで恋をした
体育館いっぱいのバスケットボール
皮膚が　いきできない　って
うれしそうに　言うから
口の中噛んだ
ぶつけあうこと　できない
ぶつぶつがあって　よかった
オレンジで　よかった
口の中噛んだ
ぶつけあうこと　できない
きみを　ぜんぜん　暴けない
きみが　きみで　いるかぎり
きみを　ぜんぜん　欲しくない
口の中噛んだ
バスケットボールのぶつぶつ
数えているうちに
きみはいなくなってた
ごつごつした木になってた
わたしは　いつも　からだに　なれない
こわれないように
口の中噛むでしょ
けれど
こわれる　ぶぶん
なんか　なにひとつ　ない
と　おひさま　みたいに
わかってた
きみがきみでいるかぎりきみをぜんぜんほしくない
ぜつぼうは　ひどいことじゃない
ぜつぼうは　とてもけんこうたい
ぜつぼうは　ぶつぶつのあるくらいオレンジ色のそれ　それ　それ
入場行進の　音楽　おひさまは　まざらない

ぼつ
　ぼつ
と　
　した
雨　を
なめ

たべられない
肉のかたまり
あるいていく
肉のかたまり
しわけられた
肉のかたまり
線形の音を
操るから
もらえないよ

ほしくない

インターチェンジで
ぜんぶ見開く
かっこいいナンバーの
トラックに乗り込んで
息ひそめる
タオルが汗を
すいこんでいくね
みんなにやさしいものが
このよにはたくさんあるなあ
ほんとうにたくさんあるなあ
あるいていく肉のかたまり
切符にぎりしめる
しわけられた肉のふくろ
タオルでまぶたぬぐう
たべられない肉のかたまり
ぜんぶ　あげる
運転手を脅すよ
ひとりを　手放したなら
あかの　群れ