辮髪について


野蛮

思い出して
ほっこりする
帰り道には
どこからか
お風呂のにおい
くしゃみが
でる


おとこの
あたまは
みんな太陽
もしかしたら

だから
ふちどってよ
みんな
からだのなかには
水平線が
あるよ
溢れずに
滲む
おんなの
おっぱいが
みんな太陽なのと
同じ
その卵は
くさらないよね
ずっと
割られない
よね
死ぬことはあるね
なわばしご
いつも
ひらかれている
から
上も下も
なく


虫がたかる

こうふくです


きっと
こわいけれど
その瞬間
おずおずと
した気持ちで
ふりおろす
ナタでも
ことばでも
計画だとしても
たまでも
ぼうでも
ころがして
つきさす
いのちは
ほんとうはかるい
ほっこり
する
骨が折れた
ひとが
ながすよだれが
あい
です
あれは
わたしです
だらだらと
とまらない



立ち上がっては
ひとつひとつ
折られ
笑おうか
あれは
あなたです
血の
ふくろ
夜のなか
たいようから
みずが
ひとすじ
ずっとたれている
ふとく
ほそく
そのもとに
ふれたい


さあ むねを さく ね