ミドリ


あたしのかわいいヴォルヴォックス
あたしはかみさまのコスプレ
ふとももの皮膚を剥いで
村を血眼になって探すけれど
壊れた橋ばかりができあがる
ミドリ
ミドリが
ひしゃげる


腫れ上がったまぶたを
持ち上げて
さんぜんせかい
といえば
それで
ふとももの
筋と筋の
あいだから
ビルがそびえたって
あなた
もうあるけないのね
爪の間に
砂がぎっちりと
ピンで
とめた
さんぜんの
あたしの
ヴォルヴォックスたちが
道を
舐めとってゆく
ひらたく
ひきのばされた
飴のような


にやあっと
わらって
クール
クール
クール!!!

まくしたてる
クール!!!!!!!!!!!!
覆いつくす
顔が
ミドリ、パンツ履いてなかったの
スプリングをきいきいいわせて
ジャンプしてたから
わかったの
スライムにのみこまれた
ミドリは
スライムがちぢまっていく
ミドリは
スライムのなかで
ごりごりと
いう
ミドリはごりごりって
音をたてて


しらない、そこのシミ、ミドリの、で、
あたしは神様のコスプレ
あたしは27歳で
胸をたぷたぷいわせながら
四つんばいになって
そのシミに、1日に100回は、
キスして、
顔がかすれて
そのうちにぬるぬると
溶け出すまで
こすりつける、
ミドリは、
ジュースになって
ごりごり
ごりごり
あんたは鈍い音しか
たてられない
いきもの
なの

ジュースになって
あたしの
ふとももは
ひきつれて
ひしゃげて
サイレン


リヴォルヴァー
ごりごりと
油を乾かす音で
目を覚ます
黒い長靴のなか
汚い水が
ぐちゃぐちゃと
音をたてる
あたしの
ヴォルヴォックスたち
来て
来て
ふとももの
傷にぎちぎちに
はさまった
さんぜん

ミドリ、ミドリ
ミドリ、
ごり、ごり、
ぎり、ぎり、
って
いってる、
歩く

あわ立った
ジュース
ものすごい
臭い