ローグアサシン


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試写会にて。
なんつうか、すげー映画だった。
トンデモ。
音楽はDR.DREなど。
どれーもん。
ジェイソン・ステイサムの日本語が聞き取れず。
オイシャサンゴッコー。
と言ってヤクーザの傷口に手をつっこみ、
ア。ホネダッタ。
とのたまう。
ここでノックアウト。
そいで、トンデモ日本。
クーザクーザ言いまくり。
クーザのクラーブにいるダンサーのからだーにかいてあることばは「欲」「性」。
あつまる日本食レストランにかけてある掛け軸にかいてあることばは「下手の横好き」。
もう、めちゃくちゃ。
リンチェイに殺しの報酬をもってくるおねえちゃんがはいているパンツの布地は3センチメートルくらいしかねえし。
正直、最後の展開は読めなかったんだけども(ネタばれになるから言わないけども)、いやー、なんだろうね、すげえよな、アメリカ人。
アクションは正直どうでもいい感じ。
ここまで、アクションがどうでもいい感じのリンチェイの映画ははじめて。アクションだけみたらブラックダイヤモンドの方がずっとまし。はっきりいって無駄でしかないカーチェイスとか、遠くからの狙撃とか、香港マフィアとヤクーザとの抗争が引き起こされるまでの小細工とか、余計なものでひっぱりすぎ。
けど、まあ、その分、リンチェイの魅力つうもんの一部が自分にとってなんなのかはっきりしたというか、ああ、こんな映画でも、楽しめてしまう自分がいるんだな、という発見、というか。で、その魅力がなにかというと、おそらく「オーバーポーカーフェイス」お、うまいこといったよ、オレ、「オーバーポーカーフェイス!」。そいで、「オーバーポーカーフェイス」つうのは、「震え」と「角度」によって成り立っていると思う。あとは、ハリウッドに行ってから微妙に幅をひろげた、アクションの際の顔芸。そこらへんはこの映画で存分に堪能できます。

なんかね、映画としては、まずい感じなんだけど、あきらかに。まず、ジェイソン・ステイサムとリンチェイが敵対するというシチュエーションに無理がある、なぜかというと、彼らのアクションがまったくかみあわないから。ジェイソン・ステイサムとリンチェイの可能な関係性は相棒か、偶然に共闘することになった関係だけ。他は無理。で、まあ、この二人で最後のアクションを繰り広げることができないので、アクションシーンの見せ場を用意するために石橋凌とかケイン・コスギがいるんだけど、そこまで余計なものでひっぱりすぎているので、その肝心の見せ場に全然カタルシスがないし、ネタばらしが遅すぎるので、心情的にまったくついていけない。リンチェイの立ち振る舞いと、ジェイソン・ステイサムの一本気演技だけでそこまで強引にもっていこうとするその手法に無理がありすぎ。だって、どっちも、ねえ、演技なんてあってないようなもんだし。そうすると、アクションから必然と血の気がごっそりと抜け落ちて、ただなんか動いてるってことになってしまうわけです。だから、リンチェイの立ち振る舞いかジェイソン・ステイサムの一本気演技のどちらかに魅力を感じるか、めちゃくちゃな状況設定とめちゃくちゃな小道具をおもしろがるか、それしかこの映画を楽しむ方法がなくなるわけです。そして、わたしはリンチェイの立ち振る舞いが楽しめたわけですが、それは映画として楽しんだわけじゃないんだよねー残念ながら。でも、まあ、映画終わった後、友達と、えんえん、リンチェイのどこにズキューンズキューンきたか、話したからいいんだけどさ。で、結論としては「オーバーポーカーフェイス」ということで。あー、明日、「リーサルウエポン4」もう1回見ようかなあ。あ、あと見所としては、あれだ、久々のジョン・ローンジョン・ローンのあの最強にインチキくさい存在感がたまらん。その白いニットがそんなにも似合うのはあなただけです!

日本語版主題歌は、KREVA「ストロング・スタイル」!