8月8日
目を血走らせて
わたしたちは
マツリハイツに
しがみついた
うすいみどり色を
イメージする
まちがえた
そもそも生まれがちがうから
強い!
弱い!
ズルイ!
どうせ愛されない
不器用だ
という器用な自覚
ズルイ!
ズルイ!
自分以外はみんなズルイ!
正しいことばかり
言わないでよ
と
おっぱいは言った
神様
よびだしてんじゃねえよ
皮
かぶって
べつの動物のふり
で
踊ってんじゃねえよ
目を
つぶれば
足元に
彼岸が
目を
あければ
ひとの
群れが
空に穴があいて
そこから
とりだす
腕を
肩までつっこむ
と
ミカが言った
ダイスケは
許してくれよ
と言って
泣き崩れる
許してくれよ
おまえが
なにいってんのか
ぜんぜん
わかんねえよ
マツリハイツが
森をのみこんでいく