天 野


排気口から
関節が
際限なく
ふってくる
せかい
という球体に
つめこまれている
幾億の
からだ
ジャングルジム
ねじくれている
星屑が
目を突き刺す
ひっ欠けたまま
ぶつかりあう


それは感情ではありません  傾き です


きみが
でかい
円を
(たいようやら
 つきやら?
 めいおうせいだか
 かせい
 すい
 ? )
ずっと
掲げて
いて
ときどき
顔を
しかめたり
こっち
こっちって
つぶやいたり
わたしと
おなじくらいに
ひとを
見下してい
るので
とても憎らしいのです
きゃはは まぶし
だから 頭突き
かちん 
風うえへいく
くろい

なめ
て い
こんなに
惑星が
遠いのに
やけたい
いちめん
せなかから
はやすよ
けむり
そして
ブレード


きみが わたしと 同じくらいに ひとたちを 見下しているので
煉瓦に 手をあてる きみのところは β わたしのところは φ だ
ろう ホゥ ヒー フ ロ ココ きみは わたしの たま むしって
わたしは きみの 円を わる わる いちばん みっともない かたちでね
ぜったいに きれいなまんまなんか いさせないから
くだものの しる わざと くびに 垂れさせる ナイーブを
指さして わらったけど わたしたち とても ひどい 顔を してたね
それで トラック まわりつづける 筋肉が 夏に てらされ いつか
消えるの きれいに ぜんぶ 蒸発するのって
足首 ひっぱって 裂けないこと
おしえて 泣く 
ぜったいに にがさないから


 それは 感情では ありません 管 です


ナイーブちゃん
うすい胸
上下させて
うたっててね
いたい
乳首に
星屑をぶちあてる
から
いっそう
胃を洗うほどに
きいきい
いっていてね
(ロザリオを汚したおれのマリア!)
あはは
はあ
(テレビばかり喰わされているブタ!)
スターちゃん
流し目
川をすべっていく

傾きです
管です
つかえる
手足ついてるのだから
荒れた内臓
どくどくいって
したすべる
うえむく
んだから
結ぶ

ふりまわす
きみは
わたしに
背中さらさないで

めりこますための
お腹だけ
みせていてよ