サマータイム


大切な
ひとり息子や
ひとり娘が
路上に
打ちすてられている
もちろん
レイプの後で
それが
政治だから
ラの音ではじまる
骨をかかえて
演説をしにいく


怖いです
女の子のことが
怖いです
男の子のことは
嫌いです
大人が
だって
感じるんだもの
触ると
びくびくってするんだもの
きもちわるい
うるさいです
子どもは
だって
痛がるんだもの
へたりこんで
お守りを
にぎりしめるんだもの
すっぱだかのくせに!
はずかしがりも
しないでさ!
きもち!わるい!


悪くないね ぼくたちのなにも あいつらは 生えたところが処理場だったから いつまでも 野蛮なんだ
わるくないね ぼくたちのなにもかもが あんな雑音で よく 踊れるもんだ 
と へこんだ板金が 発していました 声ではなく それは 魂
よくないもの 夜にした くしゃみのように 間違い


ここは
ハイウェイ
ここは
ガソリンスタンド
ここは
無人
ララララララララ
メロディーに
ならない
ララララララララ
友達がいない
ララララララララ
とてもひどい
皮膚病
ララ ラララ

骨が空に溶けだして
しまっているから
大切な腕輪や
ペニスケースが
報われないことを
わかっている
臭いはいつも下から
やってくるの
道のすみにある
食べかけのハンバンガーみたいに
さみしい恋愛だ
荒涼としているリンゴほっぺただ
大切な
ひとり娘のスカートや
大切な
ひとり息子のブリーフが
汚れることが
名誉だから
彼らは明るい色を選ぶ
どこの街も
いまいましいと
都市をめざしては
ここは噴水の中
夢の色は
暗い
ラララ
ラララララ
とてもひどい皮膚病が
踊るキラキラのバーで
ラ ラ
ラ たばこの
けむりの あいまに
ラ ラ ラ
うすい血だけがながれる
外では
足をゆるく曲げて
腕をゆるく投げだした
娘や息子が
風にふかれている
服は乱れて
けれど
靴はちゃんと
はいたままで