余白


ああ
音が
割れて
いる

なあ
遠くで
遠い
って
ことを
切ない
って
ことと
かんちがい
して
宇宙に
おし
つぶ
される
やつの
言い分
なんか
絶対に
聞いて
やらない
から
消えろ


からだの
どっかが
破れる
ほどの
空気の
震えとは
それを
求めて
うしろに
倒れる
うしろに
倒れる
操られて
いるって
うしろに
倒れる
笑いながら
悪態を
つく
その顔が
そのまんま
イキを
続ける
破れる
ほどの
空気の
震えは
ない
ない
ない
ない


南極からも
北極からも
ヒトが
戻ってくる
ように
回復する
この身体
だから
消えろ
消えろ
その
上ずった
声を
回収して
消えろ


あそこ
らへん
だとた
ぶんそ
うだと
あたり
をつけ
てなげ
つける
トモダチ
という
だんが
んをさ
まざま
なかた
ちでさ
けびり
ずむえ
きたい
ことば
トモダチ
という
ぼうり
ょくの
きれっ
ぱしを
さまざ
まなか
たちく
うちゅ
うでも
ちかで
もえき
たいた
いえき
きいろ
いしろ
めをむ
くテメ
エはだ
れだよ
トモダチ
だよき
えろき
えろき


消えろ


元に戻ったすべての膜をひけらかして舌を外にだして濡らしてだして外界と接触することを再開する
再会する他人と言葉をかわす黙るかわす腕に手をかぶせてひっぱる拡声器を投げつける
拡声器を投げつけることがコミュニケーション
コミュニケーションに水をぶっかけて
びしょぬれのまんま
お前に抱きつく
いやな顔
しろよ