ただ
足を離すのが
とても
怖くなっただけ


怖いのは変わらない
なにを怖がるのか
わかっているようで
ずっとわかっていない
けど
なにを怖がるのか
それがかわっただけって
いってみる


肉を探って
スイッチを
さがしたけど
みつからない
こう言っている
頭の先端は
とても冷えている
いいこでいたい
って思ってる
自分の顔が
歪んでる


低くなっていく声
崖に落ちるって思ってる
崖に落ちるから
つかまっていなくちゃって思ってる
けど
手を離したら
簡単に足がつくんだって
せせら笑う
少年ナイフ
へたくそなローファー
べろんべろんに
はがれた
シルベスター
飼い犬の名前


忘れたいんじゃなくて
忘れられたい
そうすれば事実だって
ぜんぶ消えうせるような気がしてる
上手くなんかいってるかよ
バカヤロー
口に手をつっこんで
泣かせてやりたいよ
そのあとにくる
空しさをまってる
うつくしいもの?
ぐちゃぐちゃの陽だまりに
細い足首をひきいれて
シルベスター
シルベスター
シルベスター
許すな