WHERE THE WILD THINGS ARE


( ただの えいがの かんそうぶん )


わたしはにんげんではないので
にんげんであるきみを
たべようとおもう
にんげんで
おとこのこである
きみを
たべようとおもう


WE'LL EAT YOU UP
WE LOVE YOU SO


そして
おんなのこたち
みんなに
わけてあげようとおもう
あのこには

あのこには
先っぽ


たべちゃいたい
だいすき


わたしはにんげんではないので
きみの目玉を
やねのうえに
さしておこうとおもう
きみの肋骨を
げんかんに
かざっておこうとおもう
さらさら
水をやろうとおもう
きらきら
陽をあてて
ひからせてやろうとおもう
  

朝がこないといっているあいだに
あかるくなっていく
なにもかもだめだと
頭かかえていると
おなかがすいていく
涙も
鼻水も
あじがする


ながれこんでくるんだ
好きなこを
わけあったら
かぞくになれると
おもったんだっけ
きっと あれは
かみさま 
めがみさま
おうさま とか
いうものだろう
おうさまも
かみさまも
じぶんがみんなのものだって
わかっているから
安心した
きっと
かぞくになれる
やさしいじゃない あのこ
やさしいということは
からっぽ ということだから
すきにして いいんだ
みんなの ものなんだ
そういう 決まりだった
しってたよ
ただの こどもだ
あのこ
ただの おとこのこだ
あのこ
ただの おんなのこだ
からだが
おおきくなりすぎた
ただの こども
よちよち どすどす
あるいて じだんだ
せなか 
土や木に すりつける
おおきすぎる こども
吠えた
きばをむいて
がたがたさせた
かお めいっぱいちかづけたから
砂が くぼんで
木は たおれたけれど
月は とけなかったし
太陽は はれつしなかった


かぞくになれたけど
いえでをしたこもいた
ちがう毛糸のかたまりを
なでていた
じゆうは かなしいのに


ただのこども やわらかい おおきい とおぼえ かわいくて とげとげしい


I'LL EAT YOU UP
WE'LL EAT YOU UP
I LOVE YOU SO
WE LOVE YOU SO
わたし たべる きみ
たべたい わたし きみ 
たべよう みんな きみ
たべたい みんな みんな
だいすき きみ
だいすき わたし きみ
ぼく きみ だいすき
たべちゃいたい きみ
たべよう みんな きみ
だいすき きみ
だいすき たべよう


朝が こない と いって 火を つけた


I LOVE YOU SO
I LOVE YOU SO
WE LOVE YOU SO
WE LOVE YOU SO


いえでした あのこに わけてあげよう
かぞくになって きみを にんげんじゃないものに しよう
I love you so I'll eat you up
ぜんぶ すき ALL IS LOVE
roars teeth eyes claws our terrible things are love
all is love


あそんだら
ねむるみたいに
どちらにしても
泣いてしまう
どこかの毛を
濡らす
I'll eat you up



(きょうはミキさんのライブにいきました ミキさんのうたはわたしがしっているなかでいちばんロマンチックなうたで、いちばんすきなロマンチックなうたです)