タン


肉々しいあたまで
唾をのみこむ

それに
触れて


ユウコちゃん
逆らって
血みどろの
土に
しみついた
皮膚を
叩く


繰り返す回転にみずがかかる
火が落ちるその瞬間に
沈む膝
知っている彼らのからだの
こと 足りる
はじめに空気に
触れる 指の
こと 嫉妬
嫉妬嫉妬
  嫉妬
と軋む こと
ユウコ ちゃん
ルー ラ
ラ Ivan lu
tu lu la Nina


ひかりに
なまえを
つけずに
いられたら
たちやな
なたりや
りかるど
なまえを
よばずに
いられたら


(座ったままで)


(いる)


(ゆびで放す)


(あまい汗のにおい)


(嫉妬)


熱がくすぶって
枯れた木に風があたる
土は
ずっと血みどろ
川に
からだの先端を
いれて
ゆらす 
肉のあらしが
わたしのあたま
ユウコちゃん
雪が
ひどく乱暴にとける
こと 足りる
影を
舐めると
う み
ユウコちゃんの
からだの
黒ずんだ部分が
わたしの肉のあらしを
彼のくちびるの色にするの
嫉妬 嫉妬 嫉妬
沈む膝が連れていく
か わ 

う み

そ の

さ き


座ったままでいるゆびでまるをつくってまるをこわしてすわったままでおどる