perhaps love


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なんてことはない、ダメ男映画でした。金城武って不思議だよなあ。久しぶりにみたけど年とらないし。なんだか古びない。特に役ごとにすごい演じ分けてるとか、芸達者とかそういうこと全然ないのに、なんか、存在感がくたびれないですね。なんでなんだろう、不思議。とにかくこれでもかと男二人のダメさが強調されるので、もうここまでくると、よくやったよね、って感じ。女の子にもたれかかってる自分を想像して、その想像の自分に依存するっていう不思議な構造。結局のところ、相手に縛られてるわけじゃないんだよねー、人間ってさ。自分を縛るのは自分。そこんところが、いやっていうほどしつこく描かれる。パソコンに恨み言をぶつぶつ言いながらかいたりね。重たい格好のままプールに入ったりさ。この前の百年恋歌を見ていても思ったんだけど、パソコンをメモ帳みたいにしてメッセージ残すって、不思議な感じ。日本映画をあんまり見ないからなんともいえないけど、日本ではあんまりないんじゃないかな。。そんなことないのかなあ。。漢語で画面上にがああああっと恨み言がかいてあると、すごい強迫的な感じがする。。不思議だなあ、ああいう小物の使い方。
幼稚な仕返しをせずにいられない昔の恋人も、なんてことはない吐露を思いっきり歌い上げる今の恋人も、とにかくべたべたで、じめじめ。その間に、ひとりで立ってる女の子がいる。周迅はこういう役が合う気がします、声が低いし、いまいち感情的な雰囲気がないから。けど、嫌味な感じがしない。凛とたってる、っていうイメージの方が、狡猾さよりも強く出てる気がする。とにかくかわいかったです。
ダメ描写に非常に多くの時間をかけているので、ミュージカル映画としてはすごく中途半端な感じでした。テイストは好きなんだけど、ダメさの方が目についちゃって(苦笑)。でも、金城武にしろ、張学友にしろ、そのダメさを真剣に演じているのは、好感がもてました。まあ、張学友は歌い上げとかなきゃね、っていうのもあると思うけど。
いやー、刺馬がコワイような、タノシミなような。。コワイような、、、タノシミなような、、、、。。