みた


マスター・オブ・サンダー http://www.m-thunder.com/


ちゃんと日本の組み手、日本のアクションになっていて、とてもよかったです。
まあ、ストーリーとか若い俳優の演技のダメさとか、そういうのはありますけど、、なかなか日本のアクションにムリなくしていくっていうのは簡単なようで難しい気がしていて。
谷垣さんはドニー・イェンと一緒に長く仕事をしている人だし。
まあ、千葉真一倉田保昭のつかう体技をうまくつかったらこうなったってことなんでしょうね。
アクションしか見所がない映画ではある、、んだけど、、あと、VFXがちょっと違和感あるんだよなあ。。
あと、これ、かなりカットされたシーンとかいっぱいあるんじゃないかしら。
椿くんのカツゼツがすこし、すこしだけ、よくなっていたような気がしました。そして、音楽は特撮。特撮で特撮。


トランスアメリカ http://www.transamerica-movie.jp/


何が起こっても、ちょっと湿っていてでも軽やかなムードは一貫してずっとながれる。
だって、この「息子」の生い立ちはこれでもかってくらい波乱万丈すぎて、もう、これは笑うしかないっていう。
お父さんに、結婚しよう、って言っちゃうんだもんね。
いろんな場面、いろんな台詞に含意があって、その含意を露骨に見せてる。
原題はトランスアメリカじゃないと思うんだけど、まさにトランス「アメリカ」で、アメリカにあるるねじれみたいなのが、とても具体的に、これでもか、これでもかって入ってくる感じ。そういうところは、すごいブラックで、皮肉っぽい。
でも、不思議と嫌な感じはしなかった。
それは多分なんでかっていうと、肝心のでてくる人たちが、本当はちゃんとした魂をもっている、で、それは、スマートさとか、社会的にうまくやれるかとか、才能とか、年齢とか、合理的かどうかとか、そういうものとはまるで関係ないっていうことなんだからだと思う。
「息子」は、ずっとおどおどしていて、子どもっぽくて、感情的で、改心しないし、「ブリー」は、ずっと迷っていて、モラトリアムで、結局環境にせまられるまで決断できなかったりして、でも、ちゃんと、生きるっていう、生きるっていう前提を失わないから、バカで、バカなんだけど、不幸で、不幸なんだけど、でも、そういうのって結構関係ないんじゃないかなって思える。
なんだか、トランスセクシュアルを題材にした映画だけれど、それは題材のひとつにすぎなくて、ちゃんとした魂をもっている、ってことは、色々なことと直接的に関係ないのかもしれないなっていうのがこの映画にでてくる人たちから、でてくる人たちみんなから感じられたのがよかったです。
映画の中で魂が云々っていう台詞が出てくるけど、その台詞自体は冗談めかしたものかもしれない。
なんで嫌な感じがしなかったのか、かつ、ご都合主義だなあ、という感じもしなかったのか、考えたら、そういうことかな、と思いついたわけでした。
「息子」をやっている役者の人が、なんだか、いまいち、かっこよくない顔だったのが、好きでした。