ザン

わたしのなまえ


わたしのなまえから
おなかがうらがえる
チャーミングポイントは
背中がぼこぼこと
波打つところだ
鉛筆を二の腕に
すべらして
突き立てないように
すべらして
浮き出る模様を読み取る
ふり
をする ふり
腰骨に
吐き出される
未消化
遠くで観覧車がまわっている
ゆっくりと
油圧がかけられて
けもの道に
汗がおちる
くるよ
やってくる
ピースマークのお面をつけた
ぎらつくものたちが
くる
夏にみせる
あの鉄のかたまりの腹で
陽に焼かれずに
薄れていく
ナンバー
AE−9765


わたしのなまえアルあるアル(有)アルある
watasiはbiteする
watasiはbiteするwatasiのhihuを
biteするwatasiのalをbite
suruわたしnoあるwoNAINAI
何kaNAINAIか
watasiのhihuのsitaにal
line、sen、blue、aoi、sen、
pencil、ennpitu、わたしの、senもの、watasi,
haiが、kokutann、が、senn、せん、ni、
はいりこんで、はいりこんで、
NAINAINAINAI、わたしのなまえ
NAINAI、
太陽にわたしのなまえぶつけて
わたしの甲にある黒点うらがえる
うらがえる苦しむポーズとして
けれど彼らはうらがえらずに
まっさかさまに落ちてきて
わたし以外のものについて
知ること、知ろうとすること、太陽に
わたしのなまえぶつけて
わたしのなまえぶつけて
鉛筆が灰を散らして、折れた
知ろうとすることについて、
知ろうとするふりをすることについて、
太陽
薄れていくナンバー
燃えたファントム


舌に浮き上がった斑点
わたしのなまえNAIとしても
口からでてくるものは
すべてすべて塊り
下るものを締めつけ
口からだすものはすべて
塊り
ishi,ishi,ishi,ishi,ishi,
太陽がよだれをながす
それに目をつぶり
目をつぶり
わたしのishiは
わたしのsotoに
潰されている
潰されてAL
AL、そしてかたく、
鉛筆を削るわたしの手、
アル、ナンバーを忘れ、
けれど、いつまでも、
陽の翳りが、土に残っている