普通に立っているのに
ぽっかりとまわりになんにもないような気がする
そうすると空中から弾が
沸いてきて
暗闇にそれは光って
荒廃した内臓がスパイラル
いまは夜で
そとは静かで
暗い
ここは安全で
ひとり
けど
情報がどっかから
運ばれてくる
とてもからっぽなのに
鉄くさくなる
頭の中をながれていく景色
ゆっくりとかわっていくものを
どうして描かないのかな
ゆっくりとかわっていくものを
ずっとみていると
寂しくなるからか


もっと殴れ
もっと殴れ
犬みたいにはあはあ
もっと欲しい
もっと欲しい
犬みたいにはあはあ
はあはあ
舌をつきだして
正義が体液にまみれて
道に転がってる
いつだって
ねえ
みんな優しいね
車みたいに
おおきな音たてちゃって
さあ
そいで
ゆっくりと動くものを
自分がはやく動かしてる
ゆっくりと動くものは
とまっていて
自分がはやく動かして
どこか別の素敵なところに
連れ去るって
思って
目きらきらさせて
たまにうるうるさせて
声あげてないて
未来に誓って
なあ
お前らは優しいよ
わたしだって
反吐が出るくらい
正義だ


膿がながれだして
川をせきとめる
もっと殴れ
もっと殴れ
言葉がトンで
どこかにいってしまう
わたしは
絶対に無力じゃない

太ももやくちびる

震えるから
虫けらに
ふられる手でも
汗にまみれて
口からあふれた血を
ぬぐう
胸ぐらをつかまれて
乳首をちぎりとられても
わたしは
絶対に無力じゃない

もう いやだ
ゆるして
なんでも するからって
言いながら
わたしは
絶対に無力じゃないと
足の小指が
空をつかむ
背骨のつぎめが
軋む


もっと殴れ
爪もたてて
黒光りする
武器だって
つかえよ


ゆっくりと朽ち果てる
正義をつたいおちる体液が
かわいて
臭いがつよくなる
太陽
暗闇

におちる