リー

ボタン
押す
みたいに
泣くんだ


指に
十字架が
横倒しに
なって
彫られてる


おたんじょうび
おめでとうって
いわれるの
いやか

おたんじょうび
おめでとうって
いわれるの
いやかな


すこし
きもちわるい

おもうんだろうか


静かに
なった
テクノは
廊下
ハウスは
階段
ノウ
トランス
必死で
頭ふって
自分を
投げ飛ばそうと
する
ものすごい

ものすごい

じぶんの
きたない足に
必死に
しがみつく
自分を
みたい
ってさ
バウン
バウン
ゴア
彼らの
目の奥には
なれなれしい
拒否が
あります
くいこませる
前に
なでまわすような
バウン
バウン
必死で
頭ふって
殺されないように
必死で
頭ふって
刺されたら
逃げられるように
しようって
思うのは
つらい
つらくない
わらっちゃう
アリが
むらがる
砂糖の島
みたいな
プライド
バウン バウン


からだ が うるさい
の で かべに はりついて
きえる ひ と たち
あたま は おしまい に
ならない てあ し が
かっ てに たたきこ わす
よ うす を ただ みてい る
あ な が でい り を
ゆるすの を しんどう
で おぼ える 


ぜんぶ
ころされる予行演習
ぜんぶ
おかされる予行演習
ぜんぶ
ひとりじゃなくなる
予行演習
ぜんぶ
もどってこない
こども


ちゃんと いきているのかなあ
ひとりで いるのかなあ
よつあし だったのかなあ
ふうせんみたいに おなか
ふくらんじゃったのかなあ
はれつ

おたんじょうび
おめでとう
って
いわれるの

いやか


いやか


いやか


いたくないように
やれるのならば
なんだってやってやる
のに
おまえに
いたくないように
やってくれるのならば
なんだってやらせてやるのに
おまえに

いう
いいわけみたいだから
いやか

立原道造に寄す
日時:2010年9月26日(日) 17:30〜18:00
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部11号館前広場
入場料:無料(カンパ制)
内容:合唱、朗読
出演者:音楽の巣コーラス(合唱)、イシダユーリ(朗読)、葛原りょう(朗読)
主催:音楽の巣プロジェクト ongakunosu@gmail.com

http://yanesenmachigaku.blog97.fc2.com/blog-entry-165.html




没交渉ハイブリッド』

場所 荻窪Rooster NorthSide
http://ogikubo-rooster.com/north/index.html

時間 開場19:00 開演19:30

料金 ¥1000+飲食代(1drink以上)

出演者
tokyoescargots(DJ+リーディング)
イシダユーリ(朗読)
東京ディスティニーランド(一人芝居)
ジュテーム北村(朗読)




桑原滝弥 × イシダユーリ presents
「詩人類の夕べ 〜tamatogi〜 」

【日時】
10月2日  20:30〜

【料金】
無料(飲食代別途必要)

【MC】
桑原滝弥、イシダユーリ

【会場】
space turbo
渋谷区円山町2-20
Tel 03-5469-0250 (kensscratch)
http://www.kensscratch.com/gallery-space-turbo.html
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4535760

【概要】
詩の朗読、及び、詩的表現をされる方なら、誰でも参加可能。
制限時間一人(組)5分間。自作他作不問。
音源(CD)、楽器(セッティングに長時間掛からないもの)使用可。
当日20:00〜エントリー受付。先着20名(組)。
※観覧のみのお客様も大歓迎です。

【問い合わせ】
TEL: 090-8545-2708
takiyakuwahara@yahoo.co.jp
詩人類(桑原)
http://shijinrui.blogspot.com/


2010.10.3(Sun) 
20:00〜21:00
@模索舎(新宿)
イシダユーリ、不可思議/wonderboy、Paranel、hana konure、
terumasa seto、他

 8月20日


マツリハイツ
鼻水 よだれ 充血 汗
あざ きず しみ にきび
毛 膿 毛穴 粉
きれい うつくしい すばらしい


何度うまれかわっても
わたしたちは
ブスにブスと言うのをやめない
デブにデブと言うのをやめない
美人を
変な目でみるのを
やめない
服は
ほつれ
金属に
ひっかかる
そのたびに
頭が
揺らされる
女に
メスと
いう
それらの声に
わかってない

言うのを
やめない


いま
マツリハイツは
床下浸水
ひしめきあっている
まるで
ヒューマノイド
すばらしい

装置

マツリハイツ

みにくい
うまれるのを
やめない
装置

みにくい

装置

すばらしい

破裂して
しみつく
から
誰が
うまれても
うつくしい


神様
よびだしてんじゃねえよ
ここには
人間しかいない
おびただしい
人間だけがいる

 8月8日


目を血走らせて
わたしたちは
マツリハイツに
しがみついた
うすいみどり色を
イメージする
まちがえた
そもそも生まれがちがうから
強い!
弱い!
ズルイ!
どうせ愛されない
不器用だ
という器用な自覚
ズルイ!
ズルイ!
自分以外はみんなズルイ!
正しいことばかり
言わないでよ

おっぱいは言った

神様
よびだしてんじゃねえよ

かぶって
べつの動物のふり

踊ってんじゃねえよ
目を
つぶれば
足元に
彼岸が
目を
あければ
ひとの
群れが


空に穴があいて
そこから
とりだす
腕を
肩までつっこむ

ミカが言った


ダイスケは
許してくれよ
と言って
泣き崩れる


許してくれよ
おまえが
なにいってんのか
ぜんぜん
わかんねえよ


マツリハイツが
森をのみこんでいく

 8月1日


神様よびだしてんじゃねえよ
きれいな顔で
泥団子をさしだすな
いのって
ねえ
いのって
って
わらうな
にこにこするな
ローン組めない
おまえの宗教なんか
知らねえよ

が通じねえ
いのって
いのって
いのって


ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


マツリハイツが
体液を逆流させて
近所迷惑になった
いのらないでください!
隣人にころされますから!
  すばらしかった
  わたし
  にんげんだもん
  せかい
  というところに
  いるんだもん
いのって
うるせえ
いのって
だまれ
  よだれをたらしながら
  矢を放った
  雨が呼ばれた
  マツリハイツは
  三鷹の森
  のみこまれていった
スゲー
ヤベエ
キレイ


だって
わたしたち
にんげんだもん
わたしたち
おとこのこだもん
わたしたち
おんなのこだもん
マツリハイツは
わたしたちから
なにか
気持ちわるいものを
噴きださせるための
装置だ
ヒューマノイドのように
間違え
まっさらに
みえる服を
着て
言う
ヤツら
わたしたちを
馬鹿にしてる!

 7月29日

「ヤバイ」
おれ
神取忍
泣かないように
してるとこ
みたら
もう
一生
打ち上げ花火
みられなくっても
いい
「ヤバイ」
「あれ」
「おおきくなる」
「こっちくる」
わたしは
高速道路のうえで
わたしたちになっていた


「わたしたち」

マツリハイツを
殴打したあとに
愛撫した
マツリハイツを
刺したあとに
止血した
マツリハイツを
窒息させたあとに
蘇生させた
壊死
していた
ことは
すっかり
わすれた


世界って
クソみたいに
「すばらしい」

人間って
「クソみたいに」
すばらしい
ラー
わたしたちは
「ヤー」
鼻水をたらしながら
眼をぎらつかせた
神取忍
「白鳥忍」
「かんどりしのぶ」
「しらとりしのぶ」
「あらいしのぶ」
「しのぶ」
「しのぶ」
「ほくと」
「しのぶ」
「ほくと」
「ア」
「ジャ」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

7月20日




高速道路からみえる
一番目立つ集合住宅
おそらく
ここは
八王子あたり
名前を
つける

マツリハイツ

窓のひとつ
ひとつに
すき 
きらい 

はりつける
頭だけを
はりつける
身体を
しらなかった
「雲が巨根」
「一番イタイ目みなきゃだめなんだよ」
「タフさがゾンビみたい」
「胃が3つ 腸も3つ それでも半人前か」
「ウシ! ウマ! ウシ! ウマ!」
「ライオンズマンションなんてクソくらえだ」
「世間わかってねえんだよ」
わたしは
尽きない
悪口でも
称賛でも
ない
けれど
会話の
8割を占める
雑言を
マツリハイツに
むけて
叫ぶ
もう! 
ここは!
東京じゃ!
ない!!!!
空に
吹き出し
ひろがり
マツリハイツに
つきささる
「サイコー」
「エモい 超エモい」
「ヤバイ」
「ヤバイ」
「ヤバイ」
「ヤバイ」